多摩の方言
 私の父はコテコテの多摩訛を喋る人でした。地方出身の母は言葉が綺麗なので、どっちの方が田舎出身なのか判りません。 私が高校生の頃、私が友人に使った言葉を「うざったいって何?」と聞かれ、それまでもそれ以後も聞かれた事がないので、友人が知らないだけだと思っていました。それが極々最近になって多摩の方言だと知りました。最近でこそ割りと使われる言葉なので、何となく通じているらしいのですが、北海道出身で訛の取れない旦那や義母に聞くと、やっぱり何となく漠然と通じてるだけの様です。意味としては「鬱陶しい」が一番近い様に思われます。 多摩弁を調べてみると、何とも懐かしい言葉がゾロゾロ出てきました。父が亡くなり、父方の身内の人達とも殆ど会う機会がない今、地元訛を聞く事が殆どありません。「飯でも食って行っても良かんべー?」みたいな言葉でしたね。ただうちの父は方言なのか、語彙がいい加減なのか、区別がつかない部分もあったので、今聞いても定かではない部分はあるかもしれません。父方の私と同い年の従姉妹は、子供の頃はコテコテの地元訛でした。早い話が父と同じ。それはそれは強烈です。私は地元訛は殆どありませんが(気づいちゃったのでないとは言えない)、まくし立てる様に早口で話す喋り方は同じです。ま、これも単に父の血筋だけかもしれませんが。基本的に東京の言葉は早口らしいので、それは私も間違いないのでしょう。 何だか父の訛が懐かしくなったので、今度父とそっくりの父の姉に当る伯母の所にでも、顔を出してみようかと思ったり・・・。
2007/03/30